育児休業中は収入が減るため、雇用保険から支給される「育児休業給付金」は家計を支える重要な制度です。
この記事では、最新の支給条件・金額・申請方法に加えて、パパ育休を組み合わせて総額を増やす方法も詳しく解説します。
育児休業給付金とは?
育児休業給付金は、1歳(最長2歳)までの子どもを育てるために仕事を休む場合に、雇用保険から支給される手当です。
ママ・パパどちらも取得可能で、共働き夫婦なら同時に受給できます。
支給額(2025年版)
- 休業開始〜180日目まで:休業前賃金の67%
- 181日目以降:休業前賃金の50%
- 2か月ごとに振込
例:月収25万円の場合(社会保険料控除前)
- 最初の6か月:月約16万7,500円
- 7か月目以降:月約12万5,000円
※育休期間中は社会保険料が免除されるため、手取り額は実質的にさらにプラスになります。
受給できる条件
- 雇用保険に加入していること
- 育休開始前2年間に、11日以上働いた月が12か月以上あること
- 育休終了後に復職する予定があること
- 休業中の勤務日数・収入が基準以下であること(賃金が育休前の80%未満)
パパ育休を取ると増額できるケース
パパが育休を取得すると、ママの育休期間が延長できたり、パパ本人の給付金も加わります。
① パパママ育休プラス
- 両親がともに育休を取る場合、子どもが1歳2か月になるまで延長可能
- 延長分(2か月分)も給付対象になるため総額UP
② 産後パパ育休(出生時育児休業)
- 出生後8週間以内に最大4週間(分割可)取得可能
- 14日以上取得すれば、ママの育休開始後28日間は手当てが13%UP(給付率67%→80%へ)
- 通常の育休とは別枠で取れるため、組み合わせるとさらに支給総額UP
申請方法と流れ
1. 育休開始前
- 会社に育休申請(通常は1か月前まで)
- 会社がハローワークへ申請書類を準備
2. 育休開始後
- 申請は2か月ごとに会社経由で行われる
- 初回は「育児休業給付金支給申請書」「母子手帳コピー」などを提出
3. 振込
- ハローワーク審査後、指定口座へ入金
- 以降も2か月ごとに繰り返し申請
延長できるケース
主に5パターンあります。最長2歳まで延長可能です。
①保育所に入所を希望するも入所できない
②病気や精神上に障害がある
③配偶者の死亡
④婚姻の解消
⑤妊娠・出産
よくある質問
Q. 育休中にアルバイトはできる?
→ 3つの条件付きで可能
- 会社からの副業許可がされていること
- 10日以内/月or80時間以内/月であること
- 給付金+バイト代を8割以下に抑えること
賃金が休業前の80%未満なら給付対象ですが、日数や金額が超えると減額・停止されます。
Q. 出産手当金と育児休業給付金は同時にもらえる?
→ 同時受給は不可。出産手当金の支給終了後から育児休業給付金がスタートします。
Q. パパの育休はいつから取れる?
→ 出生後8週間以内の「産後パパ育休」と、通常育休の2パターンがあります。
まとめ
- 育児休業給付金はママもパパも使える収入補償制度
- パパ育休を組み合わせると、期間延長&総額増が可能
- 妊娠中から夫婦で計画を立て、申請漏れを防ぐのが大切
令和の育児はチーム戦です。
お金も育児も相談・協力しあいましょう!
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