はじめに
物価上昇や教育費の増加が話題になる中、国から支給される児童手当は、家庭の将来設計において重要な役割を果たします。
しかし、生活費に消えてしまう家庭も多く、「気づけば残っていない」という声も。
この記事では、児童手当の仕組みと、賢い使い方・貯蓄プランをご紹介します。
児童手当の基本ルール(2025年最新版)
- 対象年齢:0歳〜高校卒業まで(18歳到達年度の3月末まで)
- 支給額:
- 3歳未満:15,000円/月
- 3歳〜小学校修了前(第1・第2子):10,000円/月
- 3歳〜小学校修了前(第3子以降):15,000円/月
- 中学生:10,000円/月
- 所得制限:なし
- 支給時期:偶数月にまとめて支給
※旧制度では年収約960万円(夫婦・子2人世帯の目安)を超えると特例給付(5,000円)に減額でしたが、令和6年10月から所得制限はなくなりました。
児童手当を使わずに貯める「先取り貯蓄」がカギ
多くの家庭では、児童手当が生活費に混ざり、気づかないうちに消費されます。
そこでおすすめなのが先取り貯蓄です。
具体例:
- 支給日に全額を専用口座へ移す
- 普通預金ではなく、金利の高いネット銀行や定期預金を利用
- ジュニアnisaが廃止されたため、親のnisa口座で運用する(S&P500やオールカントリー)
- 「子ども名義口座」を開設し、教育費として貯める
ポイント:先取りすれば「なかったもの」として扱えるため、確実に貯まります。
児童手当の使い道別おすすめプラン
プランA:教育費専用(長期運用)
- 中学〜大学にかかる教育費を想定
- 児童手当を18歳まで全額貯めると約200万円(第1子の場合)
- 方法:親のnisaで運用(S&P500+オールカントリーに積立投資)
- メリット:インフレに負けない資産形成が可能、新nisaの運用利回りの平均は約4~6%
プランB:習い事・体験費用に充てる
- 習い事・スポーツ・留学費用に使う
- 将来の選択肢を広げる自己投資型の使い道
- 例:プログラミング教室、英会話、ピアノ、スポーツクラブ
プランC:非常時の生活防衛資金
- 突発的な出費(病気・入院・引っ越し等)に備える
- 専用口座に6か月分の生活費を貯める
- メリット:家計の急変に強くなる
家族で「児童手当の目的」を共有する
- 夫婦で「何のために貯めるか」を話し合う
- 目的が決まると使途ブレがなくなる
- 家計簿アプリで残高や運用状況を見える化
まとめ
児童手当は、生活費に消えてしまえばただの一時的なお金ですが、計画的に使えば数百万円規模の教育資金に変わります。
個人的なおすすめは、S&P500 とオールカントリーの2本仕立てで積み立て投資をして 大学費用に備える方法です。
投資初心者には、「ドルコスト平均法(定期購入法)」の積み立てnisaが合っているでしょう。
積み立てnisaではクレジットカードを利用できるため、ポイントも貯まります。
まずは 夫婦で相談をして、「先取り貯蓄」+「目的の明確化」で、将来の子どもの選択肢を広げてあげましょう。
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