はじめに
台東区は、都市型ながらも妊娠期から子育て期に渡る包括的なサポート体制が整っており、相談しやすい雰囲気や施設の利便性が魅力です。この記事では、妊娠届提出から子育て期までに使える制度を、時系列で詳しくご案内します。
妊娠期の支援
妊婦健康診査の費用助成・里帰り健診助成
妊娠届を提出すると「母と子の保健バッグ」と共に、妊婦健診(14回分)、超音波検査4回、子宮頸がん検診1回分の受診票が配布され、それぞれの医療機関で利用できます。加えて、里帰り出産などで区外受診した場合にも、未使用受診票と領収書を提出すれば自費分の助成が受けられる償還払い制度があります。台東区内外を問わず助成範囲が広く、妊婦さんの負担軽減に大きく貢献しています。
出産前後の給付金
出産・子育て応援給付金(最大10万円相当)
台東区では、妊娠届を提出した後の「ゆりかご・たいとう面接」と、出生届後の「こんにちは赤ちゃん訪問」により、合計で10万円分のギフトやクーポンが受け取れます。相談支援と給付が一体となった制度で、初めての妊娠・出産でも安心して利用できます。
妊婦のための支援給付金(流産・死産にも対応)
令和7年度から施行される新制度です。妊娠届を提出し、対象の面談を受けた方に「応援給付金」が支給され、流産・死産された場合も対象になります。申請用診断書など必要書類が区ホームページで公表されています。
子育て期の相談・施設サービス
バースデーサポート事業
2歳の誕生日を迎える子を養育している家庭に、こども商品券6万円分が支給されます。
子ども家庭支援センター 施設活用
台東区内には複数の「子ども家庭支援センター」が設置されており、そこでは「一時預かり」「トワイライトステイ」「ファミリーサポート」「あそびひろば」など、多様なサービスが提供されています。仕事やリフレッシュに利用される方も多く、地域でのつながりづくりにも役立ちます。
ファミリー・サポート・センター連携
区の施設と社会福祉協議会のファミサポが連携し、保護者の事情に応じて一時預かりや送迎の手伝いなどを提供しています。対象は区内在住・在勤の方で、登録後の利用には講習会などの参加が必要ですが、それによって地域の助け合いを活かすことができます。
活用のポイントと注意点
- 申請期限に注意:里帰り健診償還や給付金の申請には期限があるため、可能な限り早めに手続きを進めましょう。
- 書類保管は必須:領収書や受診票、申請書類は必ず保存しておきましょう。
- 他区受給との重複注意:例えば他区ですでに支給を受けていると対象外になる場合があります。転居・里帰りの際は要確認しましょう。
まとめ
台東区では、妊婦健康診査の助成、最大10万円分の給付、相談・預かり支援まで、制度が網羅的に整っています。まずは「妊娠届の提出」と「面談予約」から着手し、制度を漏れなく活用して出産・子育ての第一歩を安心して踏み出しましょう。
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